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バルセロナマールは某ガイドブックにも掲載されているくらいに有名なヒッピー宿。JBTみたいなドレッドのクールな白人に鍵を貰う。廊下ではスケボー、踊り場では刺青大会、トイレはいつもゲロ待ちの白人。部屋の鍵はもちろん使えずロッカーもダメ。とりあえず申し訳程度に安全そうな2段ベッドへ潜る。


インターネットスペースが受付の横に備え付けてあって、久々に日本を垣間見る。すぐにミクシィは検索できた。せっかくインターネットがあるのでバルセロナのパンクイベントを探したけれど、収穫なし。けれど翌日の夜にスパニッシュギターのフリーコンサートがあるという話を聞いた。マール周辺の通りはあまり治安がよくないらしく、遠出するのも億劫だったのですぐ近くのケバブ屋へ。ここは数日前にオープンしたばかりらしく、人も少なくて快適だった。(ちなみにここのパキスタン人の店主が突然自分はゲイだとカミングアウトしケバブを吹きそうになった)


翌朝、かなり早い時間帯に起床。朝食がスタートしてすぐにシリアルとパンを頬張りすぐに街へ出た。五分くらいで有名なランブラス通りへ出て、そこからは適当に歩く。パリやマドリッド、バルセロナといった巨大な観光都市はメトロが発達しているため、出鱈目に歩いていても迷子になることが無いので助かる。ホテルに一番近い駅の名前を覚えていればすぐに乗り継いで帰ってくることが出来るからだ。しかもメトロを乗り継ぐのであれば何処から乗って何処へ行ってもも1ユーロ。出口では切符を提示する必要が無いため非常に分かりやすい。


バルセロナはいくつかの大きな通りを中心として街が出来ているので、半日も歩けば街の構造がだんだんと分かってくる(旧市街は難しいけれど)。ランブラスから少し細い道を歩いていくつかの教会を巡っていると、港沿いにある巨大な市場を見つけた。日本では見たことの無いような、本当にカラフルでポップな市場。品物によって明確にエリア分けされており、肉と野菜と魚とお菓子が同じくらいの割合で展開している。午前中は市場の盛り上がりのピークで、さながら通勤時間の中央線のよう。その人ごみに入っていくのは少し気が引けたけれど、入ってみればこれほど面白い場所は無かった。とにかく魚の頭やら、牛の蹄やら、見たことも無いようなものがひたすら並んでいる。人々も陽気で、フランスのマーケットの空気とはまったく違う。それと市場にお菓子っていうのもすごい。主に入り口付近にお菓子やパンケーキの店が集中していて、カラフルなビーンズや見るだけで気持ちが悪くなりそうな色の数々が所狭しと並べられている。バルセロナの持つ熱気を詰め込んだような場所だった。



バルセロナでの買い物や食事は本当に楽しい。商売をやっている人にはたいてい英語が通じるし、バルサの話をするとまけてくれたりする。プジョル、デコ、メッシ、アミーゴス!!みたいなことを言うと本当に喜んでくれるのだ(さすがに教会のスタッフには使わなかったけれど・・・)。そうやって露店や大道芸人を見物しながら歩いていくと、遠くに異様な建物が見えた。カサ・バトリョ、ガウディの代表的な住宅建築。バルセロナは名建築が多い。少し歩くだけで様々な時代を代表する建築に巡り合う。しかしガウディ建築はそのなかでも特に異質だ。外観、内装、思想、彼が世界でもっとも有名な建築家の一人になった理由が建物の中に示されている。思考の果てにたどり着いたような、自然から智慧を受けたその立体はラスコーやアルタミラで見た古代人の壁画に通ずるものであるように感じた。


すぐ近くにあるカサ・ミラにも行ってみたけれど、こちらは少しテーマパーク化しすぎていて残念だった。列の前に並んでいたイタリア人の女の子にガウディ建築のレクチャーを頼まれ、そんなことを説明できるほどの知識もないくせに適当に喋りながら一緒に展示をまわる。途中でその人の彼氏も合流し、3人でガウディの模型を眺めながら出口まで行って別れた。その女の子は吹き込まれた出鱈目なガウディうんちくを得意げに彼氏に吹き込んでいた。ちょっと悪いことをしたような気もするけど、本人は楽しそうだったからいか。イタリアで間違ったガウディ情報が流れたりしたら面白いな。



カサミラを出ると、一気にサグラダファミリアを目指した。これだけは日没前に見ておきたかったのだ。カサミラのスタッフに聞いた道を少し行くと、受難の門のファサードが目に飛び込んできた。自然と早歩きになる。そこに近づくにつれて、同じ目的地を目指す人が増えてくる。一体幾人の人々がこの壮大な神の塔を目指すのだろうか?いくつものビルを抜けると、人の海にぶつかった。受難の門は出口側になっているようで。反対側の生誕の門までぐるっと一周するかたちになった。入り口には日没前にもかかわらず人で溢れかえっていた。


いざ生誕の門の側に来てみたものの、しばらくは圧倒されてチケットを買う気力も起きなかった。写真からイメージしていたよりも壮大なスケール、写真で見たよりも青い空。目の前に広がる池に写り込んだ聖堂を時間が経つのも忘れて眺めていた。

              (つづく)




| すペいん | 19:21 | comments(0) | trackbacks(1)
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| ガウディ建築netステーション | 2008/04/15 9:27 AM |
ハロー 時々文章書きたくなって、ブログしてます。暇だったらよろしくー
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